第44回日本医用画像工学会大会

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特別講演 1

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特別講演 1

「マルチモーダル時代におけるPHRをコアとした社会実装」

8月29日(金)  10:40-11:40

座長

鈴木 裕之(群馬大学 数理データ科学教育研究センター)

演者

中島 直樹(九州大学大学院医学研究院医療情報学分野)

抄録:

スマホアプリであるPersonal Health Record (PHR)は,従来から歩数や血圧,体温記録などのライフログ管理機能と,母子健康手帳,お薬手帳,糖尿病連携手帳などの電子版という医療施設からの情報管理機能というマルチモーダルな側面があった.
DX時代ではAIの台頭が目立つが,サービス提供者から利用者への情報主権移譲という社会的変化の影響も大きい.健康医療領域でコアの役割を果たすのがPHRである.医療DX政策ではマイナポータル経由で健診結果などのスマホ閲覧,PHRへのデータ格納が可能となった.今後,医療施設からの検査結果や薬剤情報なども同経路でPHRへ連携される.これを手始めにスマホによって健康医療域の他の情報,例えば医用画像や遺伝情報,他産業領域でのサービス利用の個人情報管理が集約され,マルチモーダル化が進む.
本発表では,PHRをコアとした画像情報やゲームなどの健康医療向上への活用や,健康医療情報のWell-Beingへの活用(クロスモーダル化)について紹介する.